「――――お待たせ」 雨瀬先輩はおぼんを持って部屋の中に入ってきた。 せっ、先輩っ……!! 雨瀬先輩はテーブルの上におぼんを置くと私の隣に座る。 水色のブレザーにスカートという恰好の私は、おぼんの上に乗っていた白色のコップを手に取り、一口飲む。 あれれ? に、苦い……っ。 「……うさ葉」 隣からバリトンの声で名前を呼ばれ、私はびくっとする。 「はっはいっ!」 「それ、俺のコーヒーなんだけど」 へ? コーヒー?