「花村と野山、それに……」 「こんにちは」 雨瀬先輩がさらりと言う。 「入って」 お邪魔します、とそれぞれ言って、私達は家の中に入る。 「ご両親は……?」 私が尋ねると、 「今、一人」 犬垣君はそっけなく答える。 「そ、そっか……」 私達は玄関で靴を脱ぎ、家の中に上がる。 「犬垣君のTシャツ可愛いね」 私は犬垣君のTシャツを見ながら言う。 「こ、これは……」 犬垣君の目が泳ぐ。