ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL


「うさ葉!」

 私を呼ぶ声が聞こえ振り返ると、人だかりの隙間から雨瀬先輩が駆けてきた。

「せ、先輩っ!」

「一体何があったんだ!?」

「それが、絵美ちゃんがバイクに引かれそうになったところを犬垣君が携帯を投げて助けて……」

 ピーポーピーポー。

 サイレンを鳴らし救急車が2台到着した。

 絵美ちゃんは立ち上がる事が出来なかったので、救急隊員にストレッチャーに乗せられ、バイクの運転手とは別の救急車に乗った。

「君達、彼女の友達?」

 救急隊員に尋ねられ、私と犬垣君はコクンッと頷く。

「じゃあ、早く乗って下さい!」

 私は雨瀬先輩を見る。

「うさ葉、両親やお姉さんには俺が連絡しておくから、病院が決まったら教えて。俺、ここにいるから」

「分かりました。ありがとうございます」

 私と犬垣君も救急車に同乗する。


 救急車初めて乗ったけど、たくさんの器具がある……。

 すごい……。