「あら、雨瀬先輩じゃない」 お姉ちゃんの電話から30分後。お母さんの声が玄関から聞こえてきた。 「こ、こんばんは」 「うさ葉なら2階にいるわ」 お母さん、絶対、デートに誘いにきたとか思ってるよ……。 「さぁ、上がって」 「はい、お邪魔します」 せ、先輩、もうすぐここに来る……。 ど、どうしよう……。 「うさ葉」 部屋から耳を澄ましている私にお姉ちゃんが声をかけてきた。 私の体がびくつく。 「あんたは堂々としてれば良いんだからね!」 「う、うん……」