ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL


「…………そういえば、今日、誕生日だよね?」

「え、どうして……?」

 瀬名君はクスッと笑う。

「去年、オレとしたよね、誕生日デート。1日前だったけど。だから」

 私はドキッ! とする。

「あっ、あれはっ…………」


「誕生日、おめでとう」


 瀬名君は窓から外の景色を見ながら言った。

 外の景色は、しばらく見入ってしまうほどの艶やかな夕焼けが広がっていた。

「あ……、ありがとう……」

 私は俯き、弱弱しい声でそう言って瀬名君を見る。


 あっ…………。


 瀬名君が、ふっ、と優しく笑ったように見えた気がした。