私の顔が曇る。 「今日は、先輩迎えに来れないから、みっちゃんと帰ることになってて……」 だ、だめだっ……。 また……、泣きそう……。 私は椅子から立ち上がって鞄を持つ。 そして、瀬名君を見てへらっと笑う。 「瀬名君、手当してくれてありがとう。じゃあ、またね」 ――――ぐいっ。 瀬名君が私の腕を掴む。 えっ……、せ、瀬名君……!? 「一人で帰るつもり?」 真剣な眼差しで私を見る瀬名君。 ドキッ!