それからずっとコソコソ話は続いた。 私と犬垣君のことはどんどん広まっているみたいだった。 絵美ちゃんは私の顔を一度も見る事はなく、私は話しかけることが出来ずに、気分が落ち込んでいくばかりで。 「ぅ……」 私はトイレの洗面台で吐く。 「ごほごほっ……、はぁっ、はぁっ……」 何度か吐き気に襲われ、トイレへと駆け込んでは吐いていた。 その度、私はぎゅっと腕時計を握り締め、 先輩……。 先輩……、助けて……。 弱い私に……力を貸して……。 先輩っ…………。 と、泣きながら願った。