「それと、両手出して」 「両手?」 私が両手を出すと、雨瀬先輩は袋からベージュの小さな箱を取り出し、私の掌にぽんっと置く。 「こっ……、これは……?」 「誕生日、おめでとう」 雨瀬先輩は穏やかに笑う。 えっ……? 「今日、4月23日……?」 「ああ、そうだよ」 そっか……。 今日、私の誕生日かぁ……。 すっかり忘れてた……。