雨瀬先輩は私を離す。 「……今日はもう帰ろう。送ってくから」 「うんっ……」 私は近くを見ると、鞄が置いてあった。 もしかしたら、犬垣君が持ってきてくれたのかもしれない。 雨瀬先輩は私の鞄を持つと、シャッとカーテンを開ける。 私は椅子に座って書類を書いているナツ先生にぺこっと頭を下げ、雨瀬先輩と手を繋ぎ、保健室を出た。