体中が震え、はぁ、はぁ、と私の息遣いが荒くなる。 どうして……。 何がどうなってるの……。 どうして、あの男が……? どうして……。 どうして…………。 「ぅっ……」 私は立ったまま口を手で押さえる。 気持ち悪い……。 お腹もキリキリする……。 「――――野山?」 私はハッとして口を押さえていた手を降ろす。 廊下側から2列目の一番後ろの席から教室の前扉を見ると、 紺色のジャージを着た犬垣君が立っていた。