高3の春。ふわり、ふわりと校庭に咲き誇る桜の花びらが華麗に舞っていた。 「ふわぁっ……」 1階の3年B組の教室で私――――野山うさ葉(のやま・うさは)は大あくびをする。 ぽかぽかな陽気のせいもあって、午後の授業は眠い。 今日に限っては怖い夢を見たせいで熟睡出来ず……。 朝からずっと寝てたのに、まだ寝たりないのかなぁ。 じぃーー。 ……あれ? 私は異変を感じた。 じぃーー。 え? なんだろう? 誰かが私のこと見てる……?