そして時間は過ぎて行き、昼休み。 体育館裏に行くと、笠原君らしき人はまだ来ていなかった。 早く来すぎたかなぁ? 「野山……さん……?」 突然、後ろから弱弱しい声が聞こえて、 「ひゃっ!!」 私の体がびくつき、思わず叫ぶ。 私は後ろを恐る恐る振り返ると、ビクビクした男子が立っていた。 男子の前髪は長く、片方の目が隠れている。 なんだか、不気味な人だなぁ……。 「ごめんね……、驚かせて……」 笠原君はとても気弱な声で言う。 「いっ、いえ……」