「もうっ!! こんなところにいた!!」 30代後半の女性が私達に向かって走ってきた。 髪はショートボブで薄化粧をしていて、服装も落ち着いている。 お、お母さんかな? 「コラッ!! 風我(ふうが)、ランドセル忘れてっちゃだめでしょう!?」 「おかーさん、ごめんなさい」 「全くもうっ」 女性は私達を見る。 「あらっ、もしかして、うさ葉ちゃん!?」 えっ……。 どうして、私の名前知って……。 「あ、はい」 女性はほんわかと笑う。 「大きくなったわね~! 私、優人(ゆうと)の母よ」