雨瀬先輩は、男の子の前でしゃがみ、 「もう落としたじゃだめだよ?」 そう言って男の子にジュニアスマホを手渡す。 男の子はにかっと笑う。 「ありがとう、『おとーさん!!』」 私と雨瀬先輩はびっくりする。 お、お父さんって……。 私は手で口を押さえ、体をぷるぷるさせる。 だめだっ……。 ちょっと笑いそう……。 雨瀬先輩の眉毛が下がる。 「そこは、お兄さんだろ?」