『 おはようございます。8月14日 今日のニュースをお伝えします。今日は記録的な猛暑で............ 』
「 ハッピバースデーディア りょうくんー
ハッピバースデートゥーユー!!! りょうくん6歳のおたんじょうびおめでとーっ! 」
「 ゆかちゃん、ありがとう! すごいうれしい!! 」
「 ゆかも早く6歳になりたいー ねーーーなりたい! りょうくんと同じになりたいーーーー!! 」
「 ゆかちゃん、来年の6月7日までまってね、もうちょっとがまんしてね 」
「 ヤダヤダヤダー!!! ゆかもりょうくんと一緒に小学校いくもん!!!!」
唯花はバタバタと床の上で暴れた
涼は唯花のことをなだめてあげようと、テーブルの上にあるケーキを唯花に差し出した
「 ゆかちゃん!みてみて!ゆかちゃんの大好きなチョコレートケーキだよ!!一緒にたべよう!!! 」
「 うん!!ゆか、チョコレートケーキ だぁぁぁぁいすき!!! 」
唯花は大きな口を開けてチョコレートケーキを頬張った
唯花に満面の笑みがこぼれた
口の周りにチョコレートケーキをいっぱいくっつけて、
涼はそのチョコレートケーキをティシュでぬぐってあげた
「 ちょっと!そのチョコレートケーキ冷蔵庫にしまおうとしてたのに、気付いたらここ欠けてる! もー、朝からケーキなんか食べちゃって、お昼まで我慢してねっていったのにー 」
涼のお母さんは笑いながら二人に近寄って頭をなでながら言った。
今日は涼の6歳の誕生日だ。
誕生日になると毎年、涼の家でお誕生会を開いていた。
今年もお昼からお誕生会を開くのだが、唯花は楽しみで待ちきれず朝から涼の家に行っていたのだ。
「 ほら、天気もいいし、公園で遊んでおいでー? お昼になったらおいしいもの、たっくさん作って待ってるからね! 涼くーん、唯花ちゃーん! 」
「「 はーーーーいっ!!! 」」
二人は元気に返事をして、玄関を飛び出していった。