家を出てからしばらく歩いてると、前方に見知った人物が歩いてるのを見つけた。
「実里!おっはよ〜」
「あ、紅音おはよー」
彼女は篠原実里、あたしの親友。
めっちゃ美人!しかもスタイル抜群!
あたしなんかが親友やってていいのかってくらい、とにかく美人!
「ねぇ実里聞いてよ〜」
「何?朝から疲れた顔しちゃって」
「今日も朝からじゅ、…お父さんがくっついて離れなくてさぁ、これから学校なんて無理なんだけど〜!」
「あははっ、紅音んとこのお父さん相変わらずだねー」
「笑い事じゃないよ〜っ、いつまでもあんなんだったらあたしいつか彼氏が出来ても絶対すぐに終わっちゃうよー!」
「まぁそう言わないでやってよ、紅音のお父さんだって、紅音の事を思って大事にしてるんじゃん?」
「うぅ〜…」
「それより、もう行かないとだよー」
「あっ、そうだった!」
話を中断して校門へダッシュしたあたし達。
しかし、門を潜ることなくあたし達の脚は止まった。

