極道娘の日々



「紅音〜っ!…ぐぇッ」

「純也さん食事中は立ち歩き禁止って言ったでしょッ」

「だ、だって〜…くすんくすんっ…」

「紅音ー、純也さんがうざいのは分かるけどたまには構ってやってくれな〜」

「怜二さんまで、あんまりその人甘やかさないでくださいよ!」

「まぁまぁお嬢、そんな甘えまくった子供みたいな人でも一応俺らのトップなんすから」

「照れるじゃね〜か!//////」

「今のを褒め言葉として受け止めたこの人が組員で、ここ大丈夫なの?」

「俺も初めはそう思ったんですけどね〜、でも、いざとなったら凄いからどうしても着いて行きたくなっちゃうんですよ〜(笑)」

「うん、それはあたしも一緒…何だかんだ言っても、柊組の組員なんだよね」



朝から騒がしい朝食の時間。


自分の立場を気にせず組員達と戯れる純也さん、それはひとつの組織をまとめる組長には見えない程生き生きしていた。



「ところで紅音、もう7時半だぜ?急がないと遅刻しますよ〜」

「うそっ!?…っンん、じゃああたし行くから!みんな食べたらちゃんと洗っといてねっ?」

「おー行ってらっしゃ〜い」

「「「お嬢!行ってらっしゃい!」」」

「行って来ますっ!」


広間から手を振ってくれるみんなに向かってあたしも手を振り家を出た。



「おや、紅音お嬢さん。おはようごさいます、学校ですかい?」

「うん茂さん!あっ、茂さんの分の朝ご飯も台所に置いてあるから食べてね!じゃあ行って来ますっ!」

「はい、行ってらっしゃい。気を付けてくださいね」

「うん!」


庭師の茂さんにも手を振り門を出た。