極道娘の日々



「お嬢ー、何かお手伝いする事ありやすか?」

「真さんおはよっ!えっと、じゃあこれとこれを向こうへ持ってってくれますか?」

「分かりやした、おっ、今日は肉じゃがですか?美味しそうっすね」

「ふふ、ありがと真さん」


スキンヘッドで体が大きいこの人は真さん(本名:麻木真太)

その見た目とは違ってとても優しくて、いつもあたしのお手伝いをしてくれる。


真さんが台所を出てすぐにあたしもお盆におかずを載せみんなが集まる広間に向かった。



「はーい朝ご飯出来たよー!」

「お嬢!今日もありがとうございますっ!有難く頂きます!!」

「うぉー!今日の肉じゃがは絶品ですよ!!」

「うめぇー!!」


運ばれた朝ご飯を、獣のように貪る厳つい男達。

この人達もこの組の組員で、みんなあたしの家族だ。