「それはつまり…」
もしかしたら、実里は…
「まぁそんなに深く考えるなってー」
「そんなこと言われても…」
「んなに心配だったらお前んち連れてきゃあいーだろ」
「えっ、あたしの！？」
「おぉ、そうだそうしろー、はい解決。もう行った行ったー」
こん適当教師め…
「はぁ、失礼しましたー」
溜息を職員室に残し廊下に出ると、少し考えてスマホを手にし電話をかけた。
「あっ、あたし紅音だけ…」
『紅音ぇぇぇえ！！どうしたんだ！？何かあったのか？！ん、ん！？』
「純也さん煩い、電話切るよ？」
『あぁぁ！それだけはっ！！……で、それで一体どうしたんだい？』
切り替え早いな…
「あのねーーー…」
さっきの流れを全て話すと…
『ふむ、それでは心配だな…だが紅音、ここへ連れて来るからにはそれなりの覚悟が必要になるぞ？』
「…うん、でもあたし、実里のことが心配で…出来る限り力になってあげたいんだ、だから…」
『フッ、…紅音は本当にいい子だな、よし分かった！紅音の親友だ、俺がまとめて面倒見てやるぞ！』
「本当っ？ありがと純也さん！」
お礼を言い電話を切るとすぐに保健室に向かった。
