「迷惑かけない程度の子だったらまだいいよ、俺うるさい子は嫌いだからね。殴りたくなるから」
爽やかに言うことじゃないよそれ…
何なんだこの人達は…
この席になったあたしは多分、とっても不幸なんだろうな…
せめてもの救いは直接あたしに話し掛けてこないこと、あんな言い方した人達に話し掛けられたらあたし死んでたよ…
「ねぇあんた!」
ほら誰か、可愛い子が呼んでますよー
「聞いてんのっ?ねぇッ!」
ほらほら何か怒って…
「…無視してんじゃねー!!」
ガシッ
えっ…?
突然掴まれた胸ぐら、そして少しだけ椅子から浮くあたしの身体。
「って、…えぇ!!あ、あたし!!?」
「はぁ!?あんた耳付いてんの?!」
「あ、はい付いてます」
「じゃあ無視すんなよっ!」
ひぃぃぃ!可愛いのに怖い!

