極道娘の日々



「またお前らと席が近いとか、マジ何なの!(笑)」

「席替えの意味なーい!」

「どうせなら可愛子ちゃんの隣がよかったわ〜」


ん?それってあたしは可愛子ちゃんじゃないと?

あのエロい園田流季にまでスルーされるあたしって一体…



「何言ってんの流季、可愛い子ならお前の隣にいるだろ?」

「えぇ〜?」


何とっ、朝比奈楓!あんたそれはあたしの事かい!?



「ねぇねぇ楓〜、俺が言ってんのは清楚で大人しめで巨乳でエロい感じの可愛子ちゃんの事なんだけど〜、これはその反対じゃ〜ん」



グサッ!!


おふっ、…今のはかなり傷ついた…

確かにあたしは髪はショートでたいして手入れとかしないからボサボサだし、胸だってギリギリBだし、清楚とか大人しめなんて言葉が似合わないくらいの見た目してるしエロくないし、どっちかって言うとその言葉は実里の方がピッタリだ。

でもさ、流石にそれはないよな…

あたしだって一応年頃の女の子だ、だからあたしのガラスのハートにはその言葉だけでも十分な破壊力だよ…



「て、何で女を囲って座んなきゃなんねーんだ!?これは罰ゲームか!?罰ゲームなのか!?」


え、罰ゲ…


「はぁ、女なんかと一緒にいたら俺の可愛い見た目が歪んじゃうよー!」


え、かわ、ゆが…



「女の子は大歓迎だけど、この子は俺の範囲外だな〜、せめてあれくらいじゃないと〜」


あ、範囲外、そっか…てか実里、やっぱりあんたモテるね、羨ましいや…