この学校は公立だけどかなり大きい。
1学年5クラスあって、1クラス40人弱もいる。
だから40人もいる中でたった5人と席が近くになる確率は多分低い…はずだったんだけど…
………どうしてこうなったんだろう…
このクラスは縦に5列、横に4列ある。
その中であたしの席は1番後ろの窓側から2列目、そしてこの周りを囲むかのように右隣に猪野丈太、左隣に園田流季、目の前には山田俊樹、右斜め前が結川健一、左斜め前が朝比奈楓。
これは何と言うかもう、あり得ないくじ運ですわ…
そしてあたしの席から遠い1番前の1番端に座る実里は、拳を握り頑張れのポーズをする。
「チッ、結局また一緒かよっ…でももう面倒いからいいや、あとは好きにしろじゃあなー」
おい担任!一体何のための席替えだったの!?よくないでしょ!もう1回やろーよ!!
やっぱりあんたは面倒くさいのは嫌いなのね!!?
「はぁぁぁぁぁ〜…」
果てしなく長い溜息が出た。

