蛍「そんなお前のコンプレックスはなんだ  よ」

宮「…そうだな…えーっと…んー…

          治癒能力かな」

蛍「・・・は?」

宮「ほら…僕ってドジじゃん?」

蛍「そこは自覚してんだな。良かった。」

宮「この前なんか電柱に三回連続頭をぶつ  けちゃったんだよね…。
  そのあとに下駄箱の靴箱に足引っかけ  て顔強打するし…」

蛍「・・・どこからつっこめばいい?」

宮「それでその前は…たしか教室の机に半日  で足を28回ぶつけちゃったんだよね。
  
  だから危険を回避する能力はまだしも  その怪我が早く治る能力がほしいなっ  て思って…」

蛍「お前は周りを見なさすぎだ。
  っていうか、危険回避能力は諦めて自  己治癒力を身につけたいんだなお前…。
  
 …そんなの無理に決まってんだろ」

宮「今回は見逃してー…」

蛍「…俺は何を見逃せばいいの?…」