不機嫌プロポーズ






その日を境にぱたりと彼女に会いに行くのをやめた




どうせ暴言しか言えないのだ、これ以上彼女に嫌な思いをさせたくないと言っても、結局は自分のためで彼女に会うのが怖かった




もう諦めよう




どうせ告白なんて一生出来るわけないし、彼女が俺のことを好きになるなんてこと絶対にない




何度も何度も自分にそう言い聞かせているのに、まだ諦めきれない馬鹿な自分がいる




もうこれで最後だ!!と覚悟して、記念に修学旅行に行った時の彼女の写真を誰にも気づかれずに買ったのだが




いったい何の覚悟だ、おい




毎日その写真を見ては彼女の想いを馳せる俺は相当気持ち悪い奴だ




もちろんその写真は今も大切に保管されている




どうせ女々しい奴だよ、ふん