不機嫌プロポーズ





俺だってもう立派な大人だからな、前みたいに餓鬼っぽく彼女をいじめたりなんてしない





なんて戯言はバイト初日で見事に打ち砕かれ、俺は懲りずに彼女に暴言を吐く毎日であった




けど彼女は俺と違い大人になったのか、それとも既に耐性がついたのか、昔ほど嫌な顔を見せなくなった




まぁそこで調子に乗るほど、俺も餓鬼ではない




今度こそ慎重になんとかして自分は彼女に好意があることを示したかったのだが、そういうときに限ってそれが出来ない状況に追いやられる




彼女に二度目の春がやってきたのだ




相手は同じバイト先の大学生で、今度もまた大人の雰囲気を感じさせる男に恋をしたのだ




もしかしたら自分はまるっきり彼女のタイプなのではないかもしれないと、今更なことで落ち込むが、やっぱり彼女に好きな人が出来るのはいい気分がしなく、いつも以上にイライラして、つい彼女への当たりもきつくなってしまう





でも今回は前ほど焦ってはいなかった




何故なら彼女の今回の恋の相手には既に付き合っている人がいるからだ