「じゃーな」



俺も,クラスメイトに声をかけてさっき,橘が出て行ったドアの方へ歩く。



さっき,皆気付いてなかったけど,後ろにいた俺だけあることに気付いた。



暗闇にかかった外を見た橘の手はとても震えていた。



かすかにだけど。



たぶんみんなに遠慮して帰ったんだと思う。



そんな子だから,橘って。