氷とハチミツ

「わかりません」

先生には申し訳ないけど、
そう言って私は顔を上げた。

・・・って何!?
先生近いんですけど!!

「ん・・・あと1回しか言わないから聞いといてね?」

私の、まわりに聞こえそうなくらい大きく高鳴る心臓に気付かずに、先生はまた、解説を始めた-。