氷とハチミツ

漢文がニガテとかそうでないとか、
別にどうだっていいじゃん。

そういう意味を込めた目で、
私は先生を見上げた。

「・・あれ、もしかしてできるの?」

先生が言う。

-いや、できないし。
国語は好きだけど、漢文は超ニガテ。

YesともNoとも答えない私に、
先生はまた
「え、どっちなの笑」
と言う。

反応のない生徒に、
ふつうここまで構うもんなの?


そしてまた、
「ほんとはニガテ?」
と私に問うた。