橋岡先生は、私たち2年A組の国語の担当。

そうなったのは2年生からで、
学校が始まってまだ1ヶ月も経ってないのに、私はきゅんとした。

いつからだったかな。

最初は面白いなーって思ってただけで。

あぁ、それは漢文の授業の時。
わけの分からない漢文と格闘していたあのときだ。

手の止まっている私を見て、先生は言ったんだ。

「漢文、ニガテ?」