だって。
秋人はずっと麗さん、ただ一人を想って苦しんだのだから。
それに麗さんだって。
一時間経っても気持ちの整理なんて、全くつかなかった。
さすがにもう一時間いるつもりはない。
遅刻でも何でもいいから、とりあえず教室は行っておこう。
でも、涙で顔がぐちゃぐちゃなんだろうな。
これじゃ、何かありましたって言ってる様なモノか。
憂鬱になりながら、私は教室へと向かった。
階段を上がってるとこで、授業を終えるチャイムが鳴る。
休み時間になりざわざわとし始めたから、それに混ざる様に私は教室へと向かった。
廊下を歩いた時、やっぱり生徒から視線を感じたけど。
気にしない。
気にしたらダメだ。
自分の教室の扉に手をかけたと同時に、ガラっと扉が開く。
中から出てきた相手は、―――――結城だった。
「ラブ!?」
結城は目を真ん丸にして、私を見下ろす。
声がでかくて、更に視線が私に集まった気がした。



