秋人は?
きっと、そうやって尋ねて来る。
それに答えるのが辛い。
私は校舎裏にある桜の木の下に座ると、一度大きな溜め息をつく。
涙は出ない。
瞬のお陰で、涙はどっかいった様だ。
チャイム鳴ったし、順調にHRが進められてる時間。
あの結城のことだ。
私がいなかったら心配の連絡が来るかと思ってたけど、何も来なくてホッとした。
ごろんっと地面に横になる。
制服が汚れるとか、そんなの今はどうでもいい。
頭の中整理なんて全く出来ないけど。
麗さんと会って、秋人の気持ちを伝えたとして。
それで、どんな結果になろうとも私は受け入れる。
お人好し、大馬鹿。
そんなのわかってる。
わかってるけど、秋人の事どうしようもなく好きなんだよ。
それを消す事なんて出来ないから。
だから、もしも秋人が麗さんとくっ付くならそれを喜ぶんだ。



