「俺のすっごいワガママだってのはわかってるよ! それでも心配なんだもん。
ちゃんと付き合った彼女って初めてなんだよ。愛ちゃんが。だから、どうしたらいいのかわかんないの」
「……秋人」
拗ねたように口を尖らせながら続ける秋人。
「納得なんてしていないよ。そんな偶然。はあ、俺ってめっちゃ心せま。こんなに嫉妬するとか思ってなかった。かっこ悪……」
そう言ってからまた顔を腕の中に埋める。
カッコ悪いだなんて思わない。それだけ私を想ってくれているんだなって伝わってくる。
それが嬉しい。
秋人も私と同じ気持ちなんだって思ったら、それが嬉しい。
だけど、信じてもらわないと私はバイトが永遠に出来ない。
てか、よく考えたら私の方が心配なこと多くないか?
学校一モテる見た目していて、頭も良くて人当りも良くて、雑誌とかにも載っちゃう彼氏だぞ?おかしくね?
「さて、問題です」
「え」
急にそんなことを言い出す私に秋人は目をぱちくりとさせる。
にっこり笑顔を作って私は言葉を続けた。
「私の経験人数は何人でしょう?」
「へ」
秋人はぽかんとしている。
私はにこにこしながら、「何人でしょう?」と再度言った。



