LOVE School LifeⅢ



「私はここの責任者の渡辺です。よろしく。
では、早速だけど履歴書拝見してもいいかな」

「はい」
「はい」


シゲと私が履歴書を渡すと、それに目を通す。


「はい、二人ともバイトは初めて?」

「はい。私は初めてです」

「あ、俺はコンビニでバイトした事あります」

「そう。じゃあ、いつから入れますか?」

「「えっ」」


それに、私とシゲの声がかぶった。


「ん?正直、人手が足りてなくてね。すぐにでも来て欲しいんだけど」

「え、っと、あの」

「俺は明日から入れます」


口ごもった私の隣でシゲがハッキリと言った。
シゲに視線を向けた後、渡辺さんがこちらに視線を移す。


「君は?」

「私も明日から大丈夫です」

「そう。助かるよ。明日の六時からよろしく。制服とかはこっちで用意するから」

「はい」

「それじゃあ、これで」


渡辺さんは履歴書をトントンと机で整えると、手に持ちニッコリと笑顔を見せた。
それから、立ち上がり事務所を早々に出て行く。


ものの数十分で、バイトが決まった。
まさかこんな早く決まるなんて思わなかった。


それはシゲも同じだったようで、呆けている。