LOVE School LifeⅢ



「お待たせ」

「いいよ全然」

「それにしても愛ってほんとモテモテだよね」


有紗が綺麗な黒髪を弄りながらそう言ったから、思わず変な声が出た。


「は!?」



二人は否定する事なく頷いてるし。
どこがだよ。モテないわ。本当に。



「新一、愛の事凄く気にしてたからね」

「そうそう、清二との遊びを断ってまでさ」


翔子の言葉に私は目を見開く。

おい。本間と本当は予定あったのか。
それを断って私と話すなんて。


はあ、バカだな。結城は。


ぱちんと手を叩くと、由紀が私達の間に割って入って来る。


「さって、そんじゃ愛が来たから行きましょうか」

「そうだね。あ。愛、もしかして何か食べたい?」



テーブルを見ると、三人の手元には飲み物だけだ。
有紗はそう尋ねてくれるけど。


「ううん、いらない」


きっと、私が来るまで飲み物だけで時間を潰してくれてたんだ。
本当に気付かないぐらいの些細な三人の気遣い。