「本間は?」

「先に帰った」

「珍しい」

「ラブ」

「今日はね、三人と出かけるの」

「知ってる」

「じゃあ、行くよ?」

「三人にはラブ借りるって言っといた。
だから、終わったら三人に連絡して」

「……」


ああ、くそ。
結城はバカそうに見えるけど、実際頭が回る。おちゃらけているだけで、成績もいい。


結城と話すしかないようだ。



「外でも行く?プール裏とか結構人来ないし」

「うん、そうしようか」



誰かいる場所で話す内容じゃない。
結城の気遣いは素直に有難かった。