腐猫と王子



何日か前まで恋バナをして盛り上がっていた2人が、今は何かしんみりしている。

私はどうしたのか、ほのに聞いてみた。

「どうしたの?」

「え?あぁ、あのね前に話していた男の子いたでしょ?」

〝あ、根暗なプリンス〟

「うん。それがどうしたの?」

「その子にね告白したの!!!」

〝おぉ!!!!
すごい!行動が早い!!
これが乙女の力なの!?〟

等思っていた。

だけど1つ心配事がある…

「ふうにはそれ言ったの?」

………

沈黙が流れた。

ふうに相談しないで告白したんだ。

「ほのはふうのこと好きなんでしょ?
それだったら、やっぱり言うべきだと私は思うな」

「そう…だよね!今から言ってくる!」

そう言ってほのがふうの元へ行った。

私もついていった。

「ふう。あのね話したい事あるんだ。」

ふうがキョトンとして言った。

「なに?どうしたの?」

「あのね、しょうご君いてるじゃん?
実はその子に告白したんだ!」

〝しょうご??誰?あ、根暗なプリンスの事か〟

そう思っていたらふうの顔が引きつっていた。

すごく笑えない状況。

…………

沈黙が流れる。

ほのの顔は焦っている。

ふうが口を開いた。

「あ…そーなんだ!!!!びっくりした〜
いきなりで何ゆってるのか分からなかった~
で、返事はどーなったの???」

明るい対応しているけど顔は引きつったままだ。

「考えるってゆわれたの。」

ほのがうつむきながらそう言った。

実は私も告白の返事が気になっていたから少しスッキリした。

ふうが、

「あ、そ〜なんだ〜
付き合うことになったら絶対言ってね!」

〝優しい対応だな〟

そう思いながらふうの態度に少し疑問を持っていた。