天然×鈍感

校舎の影になっていて、朝のはずなのに薄暗い。

地面は草に覆われている。

4月なので、タンポポとか春の花が咲いている。

ごろんと寝転んだら気持ち良さそう。

道路を隔てる壁の隣に大きい木があった。

あたしの身長の3倍はある。

真緑の葉っぱが、風に吹かれて、葉っぱを落としながら揺れている。

その大樹の隣に1人の女生徒が立っていた。