天然×鈍感

「あら?可愛い子ね~。何年生?」

急に、あたしに気付いて、話しかけてきた。

「いっ、一年生です」

「えっ、たっ、大変じゃない!入学式終わっちゃったわよ。」

両手を頬に当てながら、慌てる。

かっ、顔と口調と行動が合ってない…。

「迷子になってたんだ。色々あって、首を痛めたんだ。見てやってくれ」

あたしの代わりに、彼が説明してくれた。

「分かったわ。それが終わったら、一緒に教室に行きましょう♪」

「ありがとうございます」

顔をひきつらせながら、お礼を言った。