天然×鈍感

「…だったら、俺と「お待たせー」

ガラッとドアの開く音がして、白衣を着た人が入ってくる。

チッと舌打ちをして、彼は、そっぽを向く。

俺と何だったんだろう。

また、あとで聞こう。

「怪我した子はだあれ~♡」

そう言って、白衣を着た先生が近づいてくる。

「♡つけんな。カマ教師」

彼は、虫を潰したような顔をする。

入ってきた先生は、一言で言うと、イケメンだった。

彼と同じ黒髪で、目は二重。

少し髭を生やしている。

高身長で、彼と並ぶとまるで、雑誌の1ページのよう。

でも、口調があれなんだよなぁ。

「電話してくれて嬉しかったわ~♡」

これは、完璧なオネエと言うやつです。

イケメンなのに勿体無い。

宝の持ち腐れ。