天然×鈍感

コチコチコチコチ

時計の音が響く。

あたしの一言で、何か気まずくなってしまった。

何か話題は…。

「…ほっ、保健室の先生はどちらに?」

「鍵は基本的に掛けねー大雑把な先生だから、いつも開いてる。電話してくる」

そう言うと、保健室の電話をかけた。

「はい」

コチコチコチコチ

…きっ、気まずい。

言わなきゃよかった。

でも、言わなかったら言わなかったで、あれだし。

あぁ、でもなぁ!

あたしが、自問自答していると、電話し終わったらしく、こっちに近づいてきた。

「すぐに来るって」

「あっ、ありがとうございます」

手を前に揃えて、お辞儀をする。