奈緒子side

「...うるさい」

私は今、とても不快だった。なぜなら転校して来た小野心愛という少女のせいで、廊下が騒がしかったからだ。

私のいるクラス、6組は廊下の1番手前にある。そして、転校生のクラスは2組。
必然的にここを必ず通らないと他のクラスまで行けないのだ。

いつもはここまで騒がしくない。私があまりの騒がしさに顔を歪めていると友達が笑いながら話しかけてきた。