天然ウサギと恋するオオカミ









「…告白しといて逃げんじゃねえよ…
こっちは夢にまで見た両思いなのに」


「あ…う、ごめんなさ…」


「ウサギ。好きだ」




瞬間、心臓が飛び跳ねた。





「好きになってくれてありがとう」


「………ぅ、っ」




そして、私の目からは涙がこぼれる。


嬉し涙が。




「お前だけを見るから。一生。
だから…お前もずっと俺のそばにいてくれよ……」


「…………私なんかで…いいの?」


「…ウサギがいいの」


「……う、んっ」




プロポーズのような告白は、私の胸をキュッと締め付けた。