「止まれ!ウサギ!危ねぇ!」 オオカミくんの声が聞こえた瞬間、 私の視界はグラッと崩れ、 バランスが崩れたのが分かった。 ……あぁ、転ぶ。 このまま、気を失って、 やり直したいよ。 オオカミくんと出会ったあの日から。 きっと、出会った頃から好きなんだ。 オオカミくんを。 ゆっりと、目を閉じたとき。