「男の人にドキドキするのも、苦しいって思ったのも、オオカミくんが初めてなの!」 涙でぼやけて視界が見えないけど、 そんな中でも私はオオカミくんを捉える。 「男の人は苦手で、関わったりするのにも緊張しちゃうのに… オオカミくんだと安心するし、かっこいい、とか、お、思ったりするの!」 「…お、おう」 「手が触れたことなんて、全然嫌じゃない!むしろ、恥ずかしくて今でも手が熱いの!」 しっかり、しっかり。 もう認めるしかない生まれて初めての 自分の気持ちを、 オオカミくんに。