「オヒョヤミくん……」 「かーーーわい。ウサギ」 ……嬉しそうに笑うオオカミくんを見て、私も思わず頬が緩んだ。 ……へんなオオカミくん。 「いらっしゃいませー」 「うぇ…花くせぇ」 お花屋さんに着いた瞬間、オオカミくんがそんなことを言った。 「いい匂いじゃん…あ、これラベンダーだ!」 「よく分かりましたね!お花好きなんですか?」 さわやかな男の店員さんがラベンダーの花を持ってこちらへやってきた。