「手当て…しよ?」 「なに…心配してくれてんの?」 「そりゃそうだよ! オオカミくん、私の膝に土がつくとかそんなちっぽけなことばっか気にしてて… 自分の方がヒドいケガじゃん!」 「…ウサギ……」 「骨とか……折れてたらどーすんの?!」 大事な体なのに……。 ケンカ好きとかいってるけど…大ケガだってするかもしれないのに…。 「ウサギ、怒るなって」 オオカミくんは、私の頬を撫でた。 そして──── ────チュッ。 「……!?!?」 私のほっぺにキスを落とした。