「はあ…」



こんなにドキドキしたのなんて、生まれて初めてかも。



オオカミくんが先に行って五分ぐらいたったあと、私も教室に向かって歩を進めた。





「もーもーーっ!!!」




教室にはいると、オオカミくんは机に突っ伏していて、周りには女の子が群がっていた。



教室にいるのなんて、初めてだもんね…。




「ちょっと桃っ!!」


「え?あっ、メグ!」


「気づいてなかったの~?」


「えへへ、ごめんね」



メグは、小学校からずっと一緒の私の親友。


艶のある真っ黒な黒髪のお団子が特徴的。



目がクリってしてて、私の自慢の友達。