霧斗、大丈夫かなぁ。
ヤンチャだけど、言うこと聞くいい子だから、早く帰ってきてほしいなぁ。
「……探しに行くか?」
「…う、ん。でも、夜まで待ってみる。
元から無断外泊とか多いし」
「そうか。なんかあったらすぐ連絡しろよ。すぐ行くから」
私の頭に優しく手をおいたオオカミくん。
霧斗、次から無断外泊なんてさせないで、連絡させよう…。
「てゆうか、ちゃんと俺と話せるようになったじゃん。前までオドオドしてたのに」
「あ……うん、確かに、そうかも」
「俺のこと好きになるのも時間の問題だな
」
そうやって笑うオオカミくんに、
…キュ、と胸が苦しくなる。
否定できないの、なんでだろ。
