「で、でも…すごく楽しかった…。
花の写真…真剣に見てくれてありがとう」
もう、オオカミくんのこと恐いなんて思わない。
優しい人だって分かった。
「楽しかった、のか?」
「う、うん!楽しかった!」
「……う、わー。ヤベ、すげぇ嬉しい」
頬を赤く染め、にっこりと笑うオオカミくん。
かっこいい……なんて、ぼんやりと見とれてしまう。
「また、花の写真見せてくれるか?
ウサギともっと話したい」
「え、いいの?」
「は?いいに決まってんだろ」
「う、うんっ!!ありがとうっ!」
オオカミくん……屋上とかでサボってるし、写真見せるのこれっきりだと思ってた。
