天然ウサギと恋するオオカミ







これって………お姫様だっこ!?




「お、おお下ろしてくださいっ!重いので……」


「重くねーよ。むしろ軽すぎ」


「でも、わざわざ抱っこなんてしなくても…っ!」


「茂みから出るとき、出ようとするとウサギの膝に土が付くだろ?そんなんイヤだし」




イヤって………




「私は大丈夫ですよ!!!」


「とにかく、暴れんな。今下ろすから」




オオカミくんは、そう言ったあとすぐ私を下ろしてくれた。



オオカミくん背高いから持ち上げられたとき視界が高くて恐かった……!!




「あ、あの……ごめんなさい…大声出しちゃって…」


「そんなんいいんだよ。元はといえば俺が虫なんか見せちまったのが悪いんだし」